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【訃報】ECDが死去

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 ラッパーのECDが1月24日に亡くなっていたことが、本人のTwitterアカウントの家族による代筆で公表された。享年57歳。
 


 
 2016年に進行性のがんを患っていることを公表し、入退院を繰り返していたが、今月23日から再度入院する旨が本人のTwitterアカウントからツイートされたのが、彼自身の言葉による最後のツイートとなった。
 


 
 1980年代後半にラッパーとしての活動を開始し、92年には1stアルバム「ECD」を発表。以降、「Walk This Way」や「ホームシック」などのアルバムを発表し、96年には日本のHIP HOP史上、最も鮮烈なインパクトを残したイヴェント『さんピンCAMP』のプロデュースなどを通して当時の国産HIP HOPシーンの紹介にも貢献した。
 
 以降、アルコール依存症などのパーソナルな問題と闘いながら、アーティスト活動を継続(その辺りのエピソードは、本人の著作などに詳しい)。2003年以降はメジャー・レーベルから自身主宰のインディ・レーベル:FINAL JUNKYにリリースの場を移し、引き続き精力的に作品を発表。最先端のHIP HOPの潮流を常に意識しながら、オリジナリティの強い作品の数々を残してきた。
 
 また、東日本大震災以降は、反原発運動などを通しての社会的な活動で注目されることも多かった。
 

 
 進行性がんを患っていることを公表して以降も、自身のSNSや闘病ドキュメンタリー『がんばれECD』などを通して自身の病状を伝え、著作としても『他人の始まり 因果の終わり』や、植本一子(ECDの妻)による著書『家族最後の日』『降伏の記録』などで自身や家族の近況が綴られていた。
 
 また、闘病を公表して以降はオリジナル・アルバムのリリースがなかったが、2017年には00年代の活動をまとめたコンピレーション「21世紀のECD」を発表。闘病中にレコーディングされ、コンピレーション「加山雄三の世界」に収録された“君といつまでも(together forever mix)feat. ECD×DJ Mitsu The Beats”も大きな話題を呼んだ。
 

 
 日本のHIP HOPのパイオニアでありながら、常に先進的なヴィジョンを持ち、アウトプットを続けていたECDの活動は、HIP HOPのみならず様々なフィールドのクリエイターたちに強烈なインパクトと影響を与え続けていた。
 
 謹んでご冥福をお祈りいたします。
 
 

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