INTERVIEW:

Gottz (KANDYTOWN)

■16年末のKANDYTOWNのリリース・インタビューでは、Gottz君は「TRAPでラップがしたい」という話を既にしていて。
「『KANDYTOWN』を作って、『ブームバップ的なモノとは違うモノを作りたい』っていう意識が明確になったと思いますね。それに、KANDYTOWNのメンバーがみんな同じことをやってもつまらないじゃないですか。『いろんなことが出来る』っていうことを見せたかったし、『KANDYTOWNっぽくない』って言われても、俺は別に構わないと思えたんですよね。『KANDYTOWNっぽいモノを聴きたいなら、KANDYTOWNがアルバムを出してるんで、それを聴いて下さい』って(笑)」
 
■KANDYTOWNとの作品的な距離感や、KANDYTOWNメンバーそれぞれのオリジナリティ/志向性を明確にする上でも違うことをやってもいいんじゃないか?と。
「後付けでそう思った感じですけどね。アルバム自体は、自分のやりたいことをメインにしたんで」
 
■ソロに関しては、KANDYTOWN x NOSH「KRUISE」(15年9月)の段階でKANDYTOWNにインタビューしたときには、Gottz君は「『Hell’s Kitchen』の次も既に考えてる」っていう話をしてたんで、「ちょっと時間がかかったな」とは思うところで。
「まあ、KANDYTOWNとしての足並みを揃えるためにも、ひとりだけ突っ走るわけにもいかないし、焦って中途半端な作品を出すんじゃなくて、時間をかけて納得できるアルバムが作れたのは良かったと思いますね。だから、時間はかかったけど、じっくりその機を待ってた、というか」
 
■Gottz君の前には、KANDYTOWNメンバーがそれぞれソロ作をリリースしていましたが、そこに焦りみたいな部分はありましたか?
「正直、めっちゃソロ・アルバムを出したかったんですよね。KANDYTOWNへの批判みたいに思われたら困るけど、KANDYTOWNの全体ミーティングで、『どういう流れで作品を出していくか』っていう話には、当然なるんですね。そこで決まった順番に不満はないんですけど」
 
■しかも、Gottz君は他のメンバーの作品にもかなり客演で呼ばれてたから、余計に「俺のソロはいつだ」って思う気持ちがあったのかな?って。
「確かに、客演は結構やらせてもらってますからね。でも確かに、他のメンバーのレコーディングに立ち会ったり参加たりして他のメンバーがカマしてるのを聴くと、当然『俺も作りてぇ』って気持ちにはなってましたね。KANDYTOWNのメンバーは幼馴染でありライヴァルでもあるから、余計にそう思う部分もあって。だから、今回のソロ・アルバムのモチヴェーションの中には、『このアルバムで俺のヤバさがちゃんと出せれば、KANDYTOWN内での発言権も大きくできるかもしれない』っていうのはありましたね……大丈夫かな、みんなに『アイツ何言ってんの?』とか思われないかな(笑)」
 
■でも、その熱い気持ちはすごく伝わってきます。
「ただ、今回のジャケはIO君にディレクションしてもらったし、もちろんKANDYTOWNのメンバーの力は借りていて」
 
■このジャケはかなりぶっ飛んでますね。
「“+81 feat. MUD”と“Makka Na Mekkara”の配信用のジャケット・デザインのディレクションもIO君にお願いして。“Makka Na Mekkara”の俺の頭が伸びてるジャケは、IO君がオカモトレイジ君(OKAMOTO’S)にデザインを頼んでるんですよ。一応、IO君からは諸々のジャケについて『どう思う?』って俺に確認してくれたんですけど、ぶっ飛びすぎてて俺の判断できることじゃなくなってたから(笑)、基本、全部お任せだったんですけど、評判も良かったんで嬉しかったですね」
 

 
■“Makka Na Mekkara”は、ズットズレテルズの“真っ赤な目っから”のオマージュ的な側面があるので、それをズレテルズのメンバーだったオカモトレイジ氏がデザインしているのは興味深いですね。そして、“真っ赤な目っから”を高校生が作ってたと思うと、かなり末恐ろしいな、と(笑)。
「凄いですよね(笑)」
 
■“Makka Na Mekkara”や“The Lights feat. Ryugo Ishida, MUD”など、いわゆるストーナー的な側面も感じられる作品ですね。
「“Makka Na Mekkara”はフリースタイルなんですよ。だから、ああいう内容になってしまったのはしょうがないというか(笑)。Lil’ Yukichi さんのビートを聴いてたら、降りてきたんですよね」
 
■いま話に出たように、今回のアルバムはLil’ YukichiとKMのビートがメインになってますね。
「いろんな人からトラックをもらいまくったんですけど、結局このふたりのトラックがフィットしたんですよね。それで、このふたりに基本はお願いしよう、と。KMさんの音はすごく拘りを感じるし、鳴りが良いんですよね。Lil’ Yukichiさんのトラックは、ラップを乗っけてみたくなるグルーヴをすごく感じる。TRAPを作るトラック・メイカーは多いと思うんですけど、今回に関しては、自分が乗っけてみたくなったのがこのふたりでした」
 
■このふたりは、TRAPであっても、すごくそれぞれの個性を感じるトラックを作る人たちですね。
「そういうトラックが欲しかったんですよ。その人なりのグルーヴを持ってる人と一緒に作りたかったんですよね」
 
■その意味では、自分としても化学反応が欲しかった、と。
「そうですね。トラックと組み合ったときに何かが起こるような曲を作りたかった。それはFEBBのトラックもそうだし、Neetzのトラックもそういう感触があったから選ばせてもらって。客演に呼んだアーティストも、それを感じた人に声をかけて」
 
■中でもMUDは2曲に参加しています。
「やっぱり盟友ですよね。LIL PUMPとSMOKEPURPPみたいな(笑)。タッグでもめっちゃ曲は作ってるし、まだ出してない曲も4〜5曲はありますね」


 
■Neetzは2曲を提供していますが、アルバムのラストを飾る“Neon Step”はトロピカル・ハウス的な感触もある、意外な一曲でした。
「10曲っていうコンパクトな形だし、最後は楽しい感じで終わりたかったんですよね。しんみり終わるような、よくありがちなアルバムの終わり方にはしたくなくて。だから、急に“Neon Step”みたいな曲が来て『なんだこりゃ!?』って驚いて、また“+81”に遡って聴き直してもらったり出来ればな、と」
 
■確かに、それぐらい意外性のある曲ですよね。
「俺も、Neetzからこのトラックが送られてきたときは『コイツ……正気か?』って思ったっすもん(笑)。でも、やっぱりNeetzのトラックは面白いし、トラックを聴いた瞬間に客演にYo-Seaを思いついて聴かせたら、『めっちゃ良いじゃないですか!』って。それで、すぐにスタジオに入って作ったんですよね」
 
■同じくNeetzがプロデュースした“The Lights”にはRyugo Ishidaが参加しています。
「“YRB”からすごく好きなラッパーだったし、NENE(ゆるふわギャング)は昔から知り合いで。それで、最初に紹介してもらったときから『今度アルバム作るから、そのときは一緒にやらない?』って誘ってたんです。HIDEYOSHIも、彼が『高校生ラップ選手権』に出る前から知り合いで。で、最近出したEP『Never Be the Same』が良かったんで声をかけて。だから、曲を聴いて興味を持った、アーティストとして好きな人たちばっかりですね」
 
■初のフィジカル盤としてのソロ・アルバムを作っての手応えは?
「もう、『ガンガン次も作りたい』って感じですね。今回とはちょっと違ったサウンドになるかもしれないけど、基本はTRAP的なビート・アプローチで考えてます。でも、やっぱりラップを立たせるビートで作りたいですね」
 
■では、KANDYTOWNとしての動きはどうですか?
「そろそろ動くんじゃないですか?」
 
■お!他のメンバーに訊いても「どうでしょう?」みたいにかわされてたので、初めての反応です(笑)。
「『もうそろそろ動こう』っていう話は出てるんですよ。トラック・メイカーはKANDYTOWN用のトラックも作り始めてるんで」
 
■停滞しているわけではない、と。
「でも、ちょっと前までは停滞してたんだと思いますよ(笑)。みんながソロを作ってたから自分のことでいっぱいいっぱいで、KANDYTOWNのことまでは考えられなかったと思うし。でも、『もうそろ(もうそろそろ)動くんじゃない?』って、俺もいろんなところで言ってるんで、多分、動くんじゃないですかね(笑)?」
 
 
gottz_flyer
INFO
Gottz「SOUTHPARK」リリースを記念し、ポップ・アップ・ストアが11月24日(土)に原宿STADIUMにて期間限定オープン!ポップ・アップではロングT・シャツとキャップが販売予定!
 
Gottz “SOUTHPARK” POP UP
日時:11月24日(土)12:00 OPEN
場所:原宿STADIUM
STADIUM:https://www.stadium03.com/

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