INTERVIEW:

KIKUMARU (KANDYTOWN)

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 KANDYTOWNのメンバーの中でも最も早い段階からリリースを展開し、その後もコンスタントに作品をリリース。外部アーティストとの繋がりも深く、シーンの中でもアグレッシブな活動を展開してきたKIKUMARU。
 
 彼のキャリアをソロの面で振り返ると、2010年の『BBOY PARK U-20 MC BATTLE』での優勝といった動きも含めて、いわゆる“日本語ラップ”的なアプローチを展開した先にリリースされた1stアルバム「STILL HERE」(13年)、そしてNYでの経験とKANDYTOWNの始動との連動を感じせる2nd「ON THE KORNER」(16年)と、作品を通して、彼のアプローチやマインドの変化を作品としても提示してきた。
 
 そして、KANDYTOWNからMUD/DONY JOINT/Neetz/DIAN/GOTTZ/MASATO/HOLLY Q/BSCを迎えたEP「Focus」(17年)に続いて発表されるニュー・アルバム「711」は、「ON THE KORNER」やKANDYTOWNメンバーとしての動きの連綿を感じさせつつも、唾奇やBES、L-VOKAL、QN、そしてトラックにはFEBBなどを迎え、「内と外」を繋げる彼のアプローチを作品に落とし込んだと感じさせられる一作だ。
 
 また、インタビューでも語られる“時間”に対する考え方や、リリックにおける空気や状況の切り取り方など、決して明確ではないが、彼の意識やイズムが織り込まれた本作。これからのキャリアの確かさも感じさせられる作品だ。
 
 
■KIKUMARU君は、KANDYTOWNの中でも“和光学園出身組”ですね。
「そうですね。僕は幼稚園から和光で、YUSHIとは3歳から、IOやMASATOとも小学校から一緒ですね」
 
■ラップを始めたキッカケは?
「他の和光のメンバーと一緒だと思うけど、YUSHIは小学校からHIP HOPを聴いてて、その頃から自分でもラップしてたんですよ。その影響で俺も中学ぐらいからHIP HOPを聴き始めて。それで、中学を卒業するときに卒業イヴェントの出し物として、YUSHIが『俺らラップするか』って。それでYUSHIが『じゃあ俺とKIKUMARUとIOはラッパー、MASATOはDJ』って半強制的に決めて(笑)。ラップなんてしたことなかったけど、『まあ、最後だしやってみるか』っていうのがスタートなんです。でも、それがなかったらラッパーにはなってなかったかもしれないですね」
 
■それまでの音楽的な経験は?
「そんなに長くはやってないですけど、ピアノは習ってましたね。ただ、親父がドラムをやってて今でもバンド組んでたりするんで、そういう影響はあるかもしれないですね」
 
■お父様が作った自宅スタジオがたまり場になってたという話は、(KIKUMARUが所属していた)孔雀のインタビューでも出てきますね。
「そのスタジオにはいろんなレコードがあったし、スタジオにあるレコードでヤバイのがあったら — 例えば山下達郎とか松任谷由実とか — 『MASATOがこれを使ってミックス作りたいって言ってるんだけど、もらっていい?』みたいな(笑)。KANDYの曲にも、そのアーカイヴの中で見つけたネタをサンプリングした曲もありますね」
 
■そこでレコーディングが出来たというのも、KIKUMARU君の制作スピードの早さに繋がりますか?
「遊びの中にレコーディングがあるのは間違いないですね。でも、そうなったのは高校を出て以降ですね。高校のときは真面目にサッカーやってたんで、他のKANDYのメンバーほどラップをしてなかったし、YUSHIやIOたちがBANKROLLを作ったけど、そこに俺が参加しなかったのはそういう理由もありますね。でも、BANKROLLの活動を見て、それがすごくカッコ良かったし、それに影響を受けてM.Tたちと作ったのが孔雀だったんですよね」
 
■「あっちはあっちでやってるから、こっちはこっちで始めよう」と。
「そうですね。KANDYの連中とは一緒にはいたんだけど、グループとしては別、っていうか」
 
■「STILL HERE」収録の“K-Town Anthem (feat. BANKROLL)”でBANKROLLを客演に迎えてるのは、そのメンバーではなかったからなんですね。
「BANKROLLをグループとして客演させたのは、あの曲が最初だったんじゃないですかね。一番最初に作ったMV — もうYouTubeからは削除しちゃってますけど — は孔雀とBANKROLLで一緒に作ったし、俺らのイヴェントにBANKROLLを呼んで、彼らも俺らを呼んでくれたり、っていう風に良い意味でライヴァルって感じでしたね。そういった動きや開かれるイヴェントの中にはOKAMOTO’Sとか、ズットズレテルズやSIMI LABもいたりして」
 

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