INTERVIEW:

KOJOE

 

 
■でも、その「暴れたい」欲求は、ネガティヴな感情がベースになっているわけではないですよね。
「違う。何でそう思ったんだろうね?でも、お客さんをブチ上げたかったというか。音楽面でもそうだし、客演の組み合わせとかでブチ上がってほしいし、音をフロアで聴いてブチ上がってほしい。例えば“BoSS RuN DeM feat. AKANE & Awich”とかは、俺のことを歌ってるというより、リスナーが曲を聴いて鼓舞されるような曲だと思う。俺自身のことは結構どうでもよくて、聴いてる側がブチ上がってるのを見て俺もブチ上がりたい。簡単に言ったら、『お客さんにスゲェ喜んでほしい』っていう気持ちの方が今作は強かった。今までだったら自分の作りたいモノだったり、『自分はどこまで(上手く)ラップが出来るんだろう?』とか、そういう部分を意識して作ってたけど、今回はそういうのはどうでもよかった。キレイ事に聞こえるかもしれないけど、『コレ、こういう感じで聴いたらみんな、スゲェ気持ち良いんじゃないかな?』とかを意識したし、だからこそ、音の周波数や声の出し方とかはすごい気を使った。これだけいろんな人が参加してるアルバムだから俺ひとりの言葉じゃないし、いろんな人の言葉も背負ってるから、今作はそれを届けるためには俺のエゴが必要なかった。だから、完璧プロデューサー目線。俺自身:KOJOEもたまたまこのアルバムではメインのアーティストにはなってるかもしれないけど、外から見た上で作ってる」
 
「blacknote」の頃って、自分の音楽が自分の望むような形で評価されないことや、日本の音楽シーンに対するフラストレーションも滲ませていたじゃないですか。そういったフラストレーションは今も感じ続けていますか?それとも、ある程度解消された?
「あんまりないな。例えばアイドルとかに対して、いきなり玄人向けなヤバイ音楽を作れ、って言っても無理なわけだし、アレはアレでエンターテインメントとして人をハッピーにさせている。『音楽として』じゃなく、人を喜ばせるという意味でのエンターテインメントとして見るようになったら、そういうことは気にならなくなった。人を喜ばせる職業には、その裏に苦労があったりするし、TVにいっぱい出てるようなアイドルの子だって、実際はあんま給料もらえてなくて超貧乏生活してた時代があったりする。人を笑わせたり喜ばせたり、感動させたりする職業っていいな、って思うから、その人たちがどんなモノを作っててそれがダサイかどうかとか、そういうことは気にしなくなったし、そこだけで見なくなった」
 
■特に初期の頃のKOJOE君は「評価されること」への渇望というか、執着のようなモノがものすごいあったと思うんですよ。“GET FAMOUS”とかに顕著だったと思いますけど。そういった部分に関して、今はどういう考えですか?
「それはやっぱり、勝負事が好きだから『勝ちたい』って気持ちはあるし、『稼ぎたい』っていう気持ちは人並みに持っていると思う。でも、その“勝ち方”には拘りたい。今回のアルバムに関して周りから言われたのは、『セルアウトしてないのに、KOJOEを知らなかった人にも届いたね。だけど、玄人にも文句を言わせないアルバムを作ったね』ってことで。ギリギリのラインというか、すごい良いところに落とし込めたな、って。今まで俺のことをチェックしてなかったり、それこそ俺のことをちょっと嫌ってた人たちも聴いて意見が変わったりとか」
 
■作品の力だけで、否定派の意見を変えさせたっていうのは、普通に考えて凄いことですよね。
「ミーハーな曲を作ってそういう層に届くんじゃなくて、自分自身のままでそういう層に届いたのはすごいありがたいな、って」
 
■“here”では、「居場所探し」に彷徨っていて、「疲れた」と、その当時の心境を綴っていますけど、その頃の自分は孤独だったと思いますか?
「孤独ではないんだよなぁ。常に仲間と呼べる人間は周りにいるし。だけど、当時は日本で音楽をやる上で、自分の存在価値が分からなかった」
 
■そういった意味での葛藤は、今はまったくない?
「『まったくない』って言ったら嘘になっちゃうかもしれないけど、『まったく気にしてない』っていう方が正しいのかな。どうでもいい(笑)。結局、お金をもらってステージに立ってお客さんを満足させる商売なわけで、人を喜ばせるための技術を磨いていきたいな、って。『俺はこれだけスキルがあるぞ!』っていうのはどうでもよくて。スキルを上げるという意味ではそのふたつは似てるんだけど、『自分のスキルを証明してやるんだ!』っていう自分だけの感情と、『何千人が聴いてくれてるんならその人たち全員をブチ上がらせたい』っていう数千人の魂を背負う感情があるとしたら、後者の方にモチベーションを向ける方が健康的だよね(笑)」
 
 
EVENT INFO
APPI JAZZY SPORT 2018
 
日時:1月13日(土)17:30 START〜25:00 END(アフター・パーティは朝まで)
場所:安比高原スキー場 安比プラザ屋内特設フロア(岩手県)
料金:前売り 6,000円(1D)/当日 7,000円(1D)
LIVE & DJ:田我流+MAHBIE/GAGLE/cro-magnon/ISSUGI(バンド・セット)/PUNPEE/Marter/KOJOE/KAN SANO/WONK/BANDERAS/grooveman Spot/Stax
Groove and Broken Sport+Marina/Freedom Liberator/Mom & Lil’ LOCA/Jazzy Sport Shimokita Kids Crew – bess crew/5lack/6th Generation/WATTER/OMSB(SIMI LAB)/原島みちよし
FILM:THE NORTH FACE
LIVE PAINT:NIKOLASHAKALA/DKC
VJ:Ground Riddim
ART EXHIBITION:KAZUMA FUJIWARA/KODAI HAYASHI/Qurover/JUTA SVOGG
(問)APPI JAZZY SPORT公式サイト:https://appi-jazzysport.com/
プレイガイド:
ローソンチケット http://l-tike.com/(Lコード:21330)
セブンチケット (059-277)
 

 
 

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