INTERVIEW:

MONYPETZJNKMN

 

 
■これまでに発表された作品や、今作「磊」もそうなんですけど、MONYPETZJNKMNの音楽性って結構“雑食”ですよね。今作に参加しているプロデューサーもChaki ZuluからDJ SCRATCH NICEまで、幅広いと言えば幅広い。
JUNKMAN「確かに(笑)」

■3人の音楽観はバラバラだったりしますか?
PETZ「若干、違う部分はあるっすね」
JUNKMAN「でも、3人とも流行りのモノを聴いたり新しいモノを常に探してるし」
PETZ「Monyは世代的に90’sとかを通ってないから、逆にそれがフレッシュだったりしますよね。そういう意味では、アルバム通して幅広いスタイルの曲が入ってると思いますね。『磊』の場合は、曲単位でそれぞれがいろんなところからもらったトラックをチョイスして、まとまった結果がアレだっただけなんですけどね」
JUNKMAN「今回は、フワフワした感じのトラックを選びがちだったかもね」
PETZ「だから、こういう内容にしようとして『磊』が出来たワケではない。そういう意味では、ノリはこれまでのEPと同じですね」

■「磊」は、1stアルバムという位置付けですよね?
JUNKMAN「一応、そうなります」

■そこに拘りはあるんですか?
PETZ「ないっす(笑)」
JUNKMAN「アルバムとかEPっていう概念がよく分からない。一応、1stアルバムということでいろいろ話題になってるから、『ありがとうございます』みたいな感じなんですけど」
MonyHorse「でも、『(CD)盤として欲しいから出して下さい』みたいな人は多かったっすよね」
JUNKMAN「今までは配信が中心で、アナログ盤を出したことがあるぐらいだったんで。bpm tokyoさんが話に乗ってくれたんで、そこから『アルバムを作ろう』って考えが出て来た」

■bpm tokyoは、YDIZZYやkZm、Awichのように3人と近しい人たちが多く所属していますよね。
JUNKMAN「単純に、レーベルに所属すると予算が出るんで、楽曲に関してはあまり変わらないですけど、やりたいことの振れ幅が増えましたね。MVをいっぱい出したりこういう風に取材受けたりとか、そういう意味では大きい動きが出来てるのかな、って」

■インディペンデントであることや、自給自足的にコンテンツを作っていくことに拘りがあるのかな?という勝手なイメージもあったんですけど。
PETZ「出来ればYENTOWNだけでモノを作って表現したい、というのはあったと思いますね」
JUNKMAN「でも、身内だけでカネかけずにやったとしても、想像以上のモノが出来なかったこともあったんで。俺は、レーベルに所属したことでMVにカネかけられたことが一番デカイかな」
PETZ「結局、みんなが一番観るモノだしね。MVが一番大事かな。『磊』からは、全部で8曲MVを作りますね。結局、俺らがライヴで地方に行っても盛り上がるのはMVになってる曲ですしね」
JUNKMAN「俺ら自身も、みんなで遊んでるときはずっとYouTube漁ってたりするから、そこに自分たちの音楽があるのはいいよね」
PETZ「やっぱそこは大事かな、って」
JUNKMAN「俺らは逆にCDをあまり買わないから、まだ自分たちのCDが売ってるところも見ていない。情報源としてはYouTubeとかの方が近いんですよね」

■YENTOWNがここまで知名度を上げたのは、YouTubeでのMV発表をコンスタントにしていたのが大きいですよね。さっき話したように、実体が外部からは掴みづらいだけに、その一端でもMVでライフスタイルを感じられるので。まだMVで表現してないことでやってみたいアイディアはありますか?
JUNKMAN「映画からのサンプリングとか……アニメーションはやりたいですね。俺ら、『上』『下』とかキャラクターがジャケになってるじゃないですか。アレを動かしてくれる人が誰かいないかな?って。それが出来る人がいたらYENTOWNに入ってほしいっす(笑)」
MonyHorse「アレがアニメになったらウケるっすよね」

■あのアメコミ風のキャラクターですね。確かに、昔、MF DOOMがやってたようなMVがMONYPETZJNKMNでも観れるといいですね。
JUNKMAN「あー、そうそう。MF DOOMがマンガのコマを越えて展開していくヤツっすよね」

■じゃあ、このインタビューを読んだアニメ・クリエイターで興味ある人がいたらメール送ってもらいましょう。
JUNKMAN「年齢、前科前歴問わずなんで」

■前科(笑)。今作は多数のトラック・メイカーがトラック提供してますけど、全体の監修はChaki Zulu氏が担当してるんですよね?
PETZ「最終的なミックスもChakiさんでしたね」
JUNKMAN「この3人+Chakiさんの4人で話し合って決めたことが多いかもしれないですね」
PETZ「今回は、今までやってない曲調にチャレンジしてみたり、今までよりエモーショナルな曲を増やしてみよう、とか。それこそ“MIRAGE”が好評だったこともあったんで」

■Chaki Zulu氏は近年のシーンを象徴する“スター・プロデューサー”の筆頭と言ってもいいと思うのですが、3人から見て彼はどんな人ですか?
MonyHorse「音楽に関しての大師匠ですね」
JUNKMAN「先生っすね。元々HIP HOPから出て来た人ではないから、バンドからクラブ・ミュージックまで一通り通ってるし、いろいろ教えてくれるよね」
MonyHorse「スゲェ勉強になるっすね」

 
■3人は、根本には常にHIP HOPがあるB・ボーイだと思いますけど、そこにChaki Zulu氏が加わることで幅広い音楽性に発展している部分もありますよね?
JUNKMAN「ありますね。歌モノをやりたくても、今回の“SPACY”みたいなトラックを作れる人が他にいないし。まあ、“SPACY”に歌が載るとはChakiさんも思ってなかったと思いますけど、部分部分で俺らにないモノを毎回引き出してくれてると思うっすね」

■Mony君は今、大阪在住ですよね?最近、この3人は普段どういう風に制作しているんですか?
PETZ「Monyが東京に来たタイミングでみんなで会って、そこで作るっていう」
MonyHorse「こっちに帰ってくるときは旅行気分というか、長めにいるようにして、その時間を有効に使ってレコーディングやリリックを書いてます」
PETZ「Monyがこっちに住んでたときはダイジ君の家にみんなで集まって作ってたりしてましたね。でも、今もぶっちゃけ遊びながら作ってる感じですね」
JUNKMAN「9割遊んでます。トラックかけてみんなでチルしながら、携帯と睨めっこしてる、みたいな。で、何か降りてきたヤツがいたらそいつがワードを出してきて、『それいいじゃん、それでいこう』みたいな。最初は絶対トピックから決めますね。早いときは2時間ぐらいで一曲出来るときもあるし、曲が出来るのは早い方かもしれないですね」
PETZ「基本的には、みんなで集まってトラックを聴いて、その場で書くというスタイルです」
MonyHorse「やっぱり3人で16小節ずつ書いてみんなでフックを考えるから、作業が早いんですよね」
JUNKMAN「ひとり1ヴァースだから楽っすね」

■チルしながら曲を作ってると、いつの間にかダラダラ時間が経ってしまうこともありそうですが。
JUNKMAN「そこは俺、結構厳しいかもしれないっす。『この時間までに仕上げよう』みたいなのは先に言う。だから、仕切りは基本、俺っす」

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