INTERVIEW:

焚巻 feat. FReECOol

freecool

FReECOol

■その後、レーベル:HUMANMUSICに加入しますが、まずHUMANMUSICの成り立ちについて教えてもらえますか?
FReECOol「2011年にラッパーのRAIZENが1stアルバム『革醒-KAKUSEI-』を出すタイミングで、俺とRAIZEN、それから焚巻の今回のアルバムのデザインもやってるJALの三人で立ち上げたんです。それまで俺ら周りのリリースはNIGHT CAMP CLICKのDJ Youichiさんに裏方をやって頂いてたんですけど、そのタイミングで『どうせだったら全部自分たちでやった方が、今の時代はいいと思うよ』って言われて、それで立ち上げたんですよね」

■そこに焚巻君が合流したキッカケは?
FReECOol「俺の1st『娑婆囲舞-SURVIVE-』(12年)に参加したときだよね」
焚巻「そのときはまだHUMANMUSICに合流してなかったんだけど、リスペクトするトラック・メイカーからのオファーだったし、制作する中でも本当にクリエイティヴなことが伝わってきたんですよね。当時は、俺自身に中途半端な部分があって、あまり『純粋にカッコ良い大人』に出会ってなかったんです。足元を見られないように注意してたし、心を許せる他人や大人は少なかった。だけど、 そうじゃない大人がRAIZEN君でありFReECOol君で。それでHUMANMUSICに惚れて『ここで音楽をやらせて下さい』って相方のDJ DAIと門を叩いたんです。でも、入った途端にFReECOol君は関西に行っちゃって(笑)」
FReECOol「『関西に引っ越すかもな……』って前フリはしてたんだけどね(笑)」

■FReECOol君が「娑婆囲舞-SURVIVE-」で焚巻君を客演に呼んだ理由は?
FReECOol「『Impression』でのイメージがやっぱり強かったのと、bedで再会するようになってたこともあって。“頭狂JACK feat. 輪入道, 焚巻”は、輪入道と焚巻を一緒にぶつけたら面白いんじゃないかなと思ったんですよね」
焚巻「輪入道ともお互い10代の頃から名前は聞いてたけど、それまでは仲が良いってわけではなくて。でも、楽曲がきっかけでがっちりコネクトするようになりましたね。三人でカラオケとか行ったっすよね。結局、輪入とそこでケンカしたり、タクシーでゲロ吐いたり酷い有様でしたけど、楽しかったです(笑)。だから、『ダンジョン』に出たときのイメージで、『熱血全力少年』みたいなイメージで捉えられることが多くなってるんですけど、ハッキリ言って『ダンジョン』前はまだダークな感じも残ってました。色々あって、『「娑婆囲舞-SURVIVE-」のリリース・ライヴにはもしかしたら出られないかも』ってFReECOol君には連絡してたし」
FReECOol「そうだね。『ダンジョン』に出る前と出た後では明らかに表情も変わったんで、焚巻は。出る前はクラブで人に絡んだり、荒れてたし、どん底だったよね」
焚巻「いや、すみません……」

■何故、そんなに荒んでたんですか?
焚巻「当時、25歳ぐらいだったと思うんですけど、周りを見たらラップ一本ではやっぱり食べれてなくて。それはラップが仕事にならないってことで、『ずっとバイトしながら趣味でラップやるしかないのか』と思って、音楽との付き合い方を考え始めた頃だったんです。それで荒れてた部分もあると思う」
FReECOol「そんなときに焚巻に『ダンジョン』のオファーがあって、『まだ放送前なのでどんな内容か分かんないんですけど、出てみようかと思うんですよね』って相談されて、『何かのきっかけになるなら出てみたらいいんじゃない?』って」
焚巻「『ダンジョン』はダースさんの紹介でオファーをもらって。放送スタート前だったから内容は見当が付かなかったけど、般若さんと漢さんが出るってことは分かってたから、『TV番組だけどリアルだろうな』って思ったんですよね。MSCも般若さんも聴いてたし、正直そのふたりが出演してなかったら出てなかった。当時はバトル自体に全然出てなかったし、興味もなかったんですよね。だけど、ここでやらなかったら何も変わらないし、何かきっかけが欲しかった。ゼロのままでいるよりちょっとでも変わる、“1”になるキッカケになればいいなって」

■その意味では、『ダンジョン』に出てモヤモヤは一気に晴れた?
焚巻「どうですかね?」
FReECOol「一気に晴れたってことはなかったんじゃない? 出た後は『周りが全員敵に見える』って言ってたし」
焚巻「それは半分冗談です(笑)。ただ、関わる人の数やエリアが広がったので、今さら飲み込まれないようにしようとは思いました」
FReECOol「腐ってたときとはまたちょっと違う大変さがあったよね」
焚巻「本当に嬉しいことで、とにかく忙くさせてもらえて。そういうラップ以外でのやり取りは大変だったけどHUMANMUSICの人たちがサポートしてくれて、今はむしろハングリーでいれてます」

■RADIO FISHの“東京大革命 feat. 焚巻 & 345(凛として時雨)”のような大きな仕事も飛び込んでくるわけで。
焚巻「でも、あの仕事は、本当にHIP HOPな繋がりなんです。まず、HUMANMUSICに所属してるダンサーのRIHITO a.k.a つとむ君がRADIO FISHのメンバーなんです。それで、俺の話をRADIO FISH内でしててくれてたのと、藤森慎吾さんや中田敦彦さんも『ダンジョン』を通して認識してくれてて。その上でのオファーなんで、ちゃんと筋の通った話なんです」

■『ダンジョン』のヒーローを一本釣りしたわけではなかった、と。
焚巻「そうですね。もちろん、『ダンジョン』で好成績を収めたから声をかけやすかったっていうのもあったと思います。RADIOFISHに参加したのは大きかったです。RADIOFISHの赤坂BLITZでのライヴで、NewJackSkillz(焚巻 x DJ DAI)としてMVをアップした“Tokyo Village”を歌ったんですけど、そのMVのヴァージョンでなく、FReECOol君にBLITZで歌うことを相談して、大きな箱でキレイに聴こえる、HIP HOPを聴かない人にも届かせるためのトラックを作ってもらったんです。それが今回のアルバムに入ってる“Tokyo Village FR Remix (feat. NewJackSkillz) ”になったから、今回のアルバムにもRADIOFISHでの経験が繋がってますね」

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