INTERVIEW:

MACKA-CHIN

 
■先行の7インチでTHCやMC恋してるの客演作品が出たので、そういった方面に寄るのかなと思ったんですが、呂布カルマやM.O.Bといった、現在のシーンを担うようなメンツや、GOCCIやJBMといった王道の流れを汲むメンツまで幅広い参加だったことにも驚きました。
「その全部を繋げたかったんだよね。最前線のヤツら、地方のヤツら、スモーキーでバッドなヤツら、『天竺』とか言ってるヤツら、JUKEでラップしてるヤツら……そういう全部をリンクさせたかった。俺自身、色んな形でミュージック・リンクをしてきて、他のジャンルから影響を受けることが本当に多いんだ。それをこのアルバムでやりたかったし、アーティストだけじゃなくて、リスナーにも繋がってもらいたい。この点と点と点が繋がるときは絶対に来ると思うからさ」
 

■そういった雑食性というか、クロス・カルチャー的な部分は「CHIN-ATTACK」から変わらないスタンスですよね。
「自分の理想としては、TwiGyみたいに、アルバム毎にコンセプトを立てた作品もやってみたいんだ、本当は。でも、アフロ・ビートから4つ打ちに行ってレゲエに繋ぐような雑食な展開をDJではするし、それが気持ち良いんだよね。だから、アルバムもそういうテイストになるのかな。自分そのままとしては、いろんなスタイルを横断して吸収したい。今回で言えば、俺は呂布カルマの作品は大好きなんだけど、4つ打ちでラップしてるのは聴いたことないから、それでやって欲しいと思ったし、HAZYはJUKEみたいな変わったビートでラップする場合が多いから、逆にコテコテのソウルっぽいのでやってほしかった。だから、俺なりにアーティストがこれまでには出してない部分だったり、可能性みたいな部分を引っ張り出したいって思ったんだよね。提供したトラックはそういう気持ちだったと思う」
 
■MC恋してるも、別名義だとああいった猫なで声は出していないですからね。
「俺もJOSEPH CACCIO E NAとかSCISSORHANDS“5”MINUTESって変名を持ってるじゃん。それは作品に併せて表現を変えるときに使ってたんだけど、『それが出来る女の子がもういるんだ!』って思ったし、とんがってて面白いよね。パンクっぽさ感じるっていうかさ」
 
■今回のサウンドは「静かな月と夜」以降ともいえる沈んだ空気感が基調になっていますが、ドラムのアプローチに関してはオーソドックスなドラム・ブレイクを使われた曲が多いですね。
「その部分に関してはクラブでかかることをイメージしたし、そういうミックスをしようと思ったことも影響してるかな。でも、正直その部分に関しては、そこまで考えてなかった。今回は上モノを作ってからドラムを組んでいったんだけど、その段階でこういう普遍的な、シンプルなドラムが欲しいと思ったのかな。流行り的にシンセ的なドラムが多いから、それに対する反動って部分もあったと思う。でも“ひふみ feat. GOCCI”は、ベースはちゃんとループしてるんだけど、上モノはキレイにループしていなくて、7.8小節ぐらいでループさせてるから、シーケンスからどんどんズレていくんだよね。でも、そこで生まれるグルーヴを出したかったし、そのビートとごっちゃん(GOCCI)もめっちゃ戦ってくれて。それはパイセンの意地を感じたし、内容も大学の論文みたいな感じでスゴいよね」
 
■この曲やアルバムを閉じるMACKA-CHINさんの“やがて”など、抽象性の高い歌詞も今回のアルバムの鍵になっていますね。
「アルバムを通して『溜まり場であるMARIRIN CAFÉで起きる一晩』みたいなイメージなんだ。“やがて”に関しては、ここ数年俺は太陽に生活リズムを変えていて。10代の後半からずっと夜に、月に生きてきた。だから、朝が来ることが嫌な自分がいたんだよね。『もう朝かよ』って。そういう朝が来ると寂しくなるっていう、ちょっと懐かしいような感情を歌いたいなって」
 
■この後もコラボ作品は続きそうですか?
「どうだろう?でも、一緒に作りたい人は沢山いる。Have a Nice Day!とか東京月桃三味線とか。女の子のヴォーカルでもスゴい子と出会ってるし。でも、作品としては、次はまたアンビエントに戻るかなってイメージしてるね。今回のアルバムはコテコテの日本語ラップだって自分で思ってるから、次は静かなモノを作りたいなって」
 
■今作の反動はそういった方向に進むんですね。
「日本語ラップはすごく難しいんだよ。先端があって、王道があって、USの流れがあって……っていうシーンを考えると、その中で変なことを、自分しか出来ないことを見つけて形にするのは正直すごく疲れる。この量でも日本語ラップを『手掛ける』のは大変。リスナーとしても静かな曲やジャズなんかを聴くようになってるし、じっくり展開していくようなハウスとか、そういう方向性に進むかもしれないね。日本語ラップもチェックはしているけど、量はそんなに聴けないな、と思ってしまうときも多くて」
 
■それは、日本語ラップを受け流せないで、受け止め過ぎてしまって、結果数が聴けないということですか?
「そうかもね。自分で新しいことをやりたいから、他の人が何をしてるかが気になりすぎちゃうし、そうすると疲れちゃう、っていうね。でも、そこでいじけたら終わりだと思うんだ。『もう他はどうでもいいや』とか『音楽はくだらねえ』ってなっちゃうと、もう自分のテンションすら下がっちゃう。だから、いじけないで自分の音楽を作りたい。音楽は自分の生きてきた道だし、そこで表現はし続けたいからね」
 
 
asphaltgenjin_flyer
 
EVENT INFO
 10月28日(金)@新木場ageHaにて開催されるageHaのハロウィン・パーティ『#ageHalloween16 CIRCUS of GHOSTS』内で、MACKA-CHINプロデュースによるイヴェント『ASPHALT GENJIN』が開催!インタビューでの発言通り、MACKA-CHINならではなラインナップの多彩な面々が大量出演!
 
MACKA-CHIN presents ASPHALT GENJIN 
日時:10月28日(金)22:00開場
場所:新木場ageHa(BOXエリア)
料金:当日 4,000円/全身仮装 3,000円
LIVE:TOKYO HEALTH CLUB/DALLJUB STEP CLUB/RAP BRAINS/Y.I.M./N.E.N/underslowjams+DJ soma/バンヤローズ/HAVE A NICE DAY!
DJ:J.A.K.A.M. (NXS/CROSSPOINT)/B.D. a.k.a. KILLA TURNER/DJ D.A.I.
LIVE PAINT:書道家 万美/TADASAYAKA
VJ:NOBUNAGA
(問)ageha:http://www.ageha.com/
 
 

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