INTERVIEW:

IO (KANDYTOWN)

■情景描写の多さって、IO君はTAXI FILMS名義で映像を撮ることも多いというのも関係してるのかな?って思ったりしたんだけど。
「少なからずあると思いますね。元々、映画が好きで、映画から受ける影響は相当あると思ってます。ソウルとかを聴いてると、街の見え方が変わってくるじゃないですか。雨でもロマンティックに感じれたりとか。そういう、音楽によって風景や歩き方が変わる感じは、音楽をやってて好きな部分なんですよ。一番好きな映画は、『モ・ベター・ブルース』(90年:スパイク・リー監督)ですね。NYが舞台の映画が好きなんです。『レオン』(94年:リュック・ベッソン監督)や『恋のためらい/フランキー・アンド・ジョニー』(91年:ゲイリー・マーシャル監督)とかも好きですね。曲を映画のように見せられたらいい、というか理想かもしれないです」
 
■だけど、IO君の場合は“ストーリーテラー”という感じではないよね。それより、映画のワンシーンを切り取っている感じというか。
「そうですね。究極は、『良い1小節の固まり』が16個あって1ヴァースになってるという感じです」
 
■リリックを中心に聴いていくと、「Like a〜」のような比喩表現が多いよね。
「『Like a〜』はすごい使いますね」
 
■「Like ジョー山中」とか、どういうことだ、って思ったんだけど(笑)。
「ジョー山中、カッコ良いんで(笑)。あと、その前に“証明”って言葉が出て来るから、『人間の証明』から発展して出て来たんだと思いますね。そういう言葉遊びで使うことも多いですね」
 
■そういう表現が多いから、必然的に情景描写メインになるんだろうね。
「半分、自分を映画化しちゃってるんだと思います。自分自身を、フィルムを通して見ている部分があるし、自分の日常をよりロマンティックに見せようとしてるというのはありますね。それは、ラッパーとして夢を見せることも大事だと思っているんで」
 
■あと、プロデューサーのラインナップが絶妙だよね。今作の、現行シーンのトップ・ビート・メイカーとレジェンドなプロデューサーという組み合わせは、やりたくてもそう簡単に出来る布陣ではない。
「自分のアルバムを作るにあたって、カッコ良いビートが集まればいいな、っていう思いだけだったんですけど、MUROさんやDさん(Mr. Drunk)といった人たちは自分も聴いてきたレジェンドで、そういう人たちと演ることで、キッズとか下の世代にもそれを見せられるというのは、HIP HOP的に夢を見せられることだと思うんですよね」
 
■IO君自身が、渋谷で上の世代のカッコ良い姿に憧れてきたからこそ、そういう意識が生まれた?
「そうですね。GOKさんが昔、『ラッパーは夢を見せないとダメでしょ』みたいなことを言ってた気がします。まさか俺がこんな人たちと曲が出来るところまで行くとは、友達とかみんなも思ってなかったと思うんです。だから、ありがたいですね」
 
■若い世代のトラック・メイカーは、IO君が元々繋がっていた人たちなの?
「KID FRESINO君は、前に曲を一緒に作って(KID FRESINO“SPECIAL RADIO feat. IO”)。それのヴィデオをNYで撮って、そのときにビートを聴かせてもらったんですよね。OMSB君は、15歳ぐらいからの知り合いなんです。町田の方でよく会ったし、YUSHIの家にもよくいたんですよね」
 
■タイトル曲でもある“Soul Long”は、亡くなったYUSHI君に捧げている曲だと思うし、アルバムには彼の声やトラックが随所で使われているよね。今作の発売日も彼の命日だから、アルバムを作る上で彼の存在は、少なからず意識されていることだよね。彼はIO君/KANDYTOWNにとってどんな存在だった?
「“スーパースター”です。昔から、何をやるにしてもカッコが付いてたし、めちゃくちゃぶっ飛んでてワケ分からないヤツだったけど、そのクレイジーさが俺にはマネできなかったから、すごくカッコ良かった。YUSHIがKANDYTOWNのみんなを繋げたし、彼がいなかったら俺もラッパーになっていなかった。多分、彼がいなかったらパイロットとかになってたかもしれないですね。それはそれでよかったかもな……とか思うこともありますけど(笑)。完全に人生狂わされてます。そういう風に、人の何かを変える影響力があるヤツでした」
 
■全然タイプは違うだろうけど、SCARSにおけるA-THUGみたいな感じなのかもね。
「“カリスマ”と言ったらチープに聞こえるぐらい。彼のエピソードは語り尽くせないぐらいあります(笑)。いつも小田急線とかでラジカセを爆音で鳴らして乗ってたり、いきなりポケットからCD取り出して売り出したり。YOUNG JUJUが一時期サンフランシスコに住んでたときに遊びに行って、『YUSHIも来てるんだよな』とか思って車で走ってたら、ダウンタウンのど真ん中でスーツケースの上にあぐらかいてボーッとしてるヤツがいるんですよ。それがYUSHIで(笑)。まったく意味が分からなかったです。小1から一緒だったし、俺のソロ・ライヴなのにステージ上で延々とフリースタイルされて、アイツのマイク捨ててケンカになったりとか、そういうこともしょっちゅうでしたけど、動物とかにはすごい優しくて、轢かれて怪我してるネコは絶対見逃さなかったし、ここ3年位は『牛や動物が可哀想』って言ってヴィーガンになってました。俺は小学校の頃からずっとふたりでい過ぎて、最近はふたりきりだとちょっと気まずいみたいな感じでした。色んな人に迷惑もかけたと思うけど、みんなに愛されてましたね」
 
■それぐらいインパクトのある人だと、いなくなっちゃうとそのデカさを尚更痛感するだろうね。
「YUSHIが作り上げてきてくれたモノの後ろを俺は歩いてきたんで、彼の気持ちを無駄にしないように広げられたら、って。YUSHIは『スーパースターになる』ってずっと言ってたんで、俺らもスーパースターになってYUSHIの存在をそこまで持ち上げようという想いがありますね」
 
 
INFO
DOMMUNEにてIOのアルバム「Soul
Long」リリース特別番組が放送決定!IOとKANDYTOWNの面々によるスタジオ・ライヴやDJ/トーク・ショーなどもあり!限定人数で現地観覧も可能です!
 
「IO from KANDYTOWN『Soul Long』SPECIAL!!!」 @ DOMMUNE 
日時:2月18日(木)21:00〜24:00
LIVE & DJ:IO/KANDYTOWN/DJ NOBU a.k.a. BOMBRUSH! 他
司会進行:伊藤雄介(Amebreak)
 
※スタジオ観覧ご希望の方は、下記リンクの予約フォームからお申込み下さい。
http://www.dommune.com/reserve/2016/0218/
 
 
EVENT INFO
BCDMG presents IO 「Soul Long」 RELEASSE LIVE
 
日時:3月25日(金)
場所:代官山UNIT
出演:IO (KANDYTOWN) 他
※深夜イヴェント。その他詳細は近日解禁予定。
  
 

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