COLUMN:

「FNCY」に影響を与えたマテリアルたち feat. FNCY

zenla
ZEN-LA-ROCK’s INFLUENCE
『GAS BOOK 06 ILLDOZER』(03年:デザインエクスチェンジ刊)

 
ZEN-LA-ROCK「僕は『GAS BOOK 06 ILLDOZER』ですね」
 
 
 
■デザイン系のCD-ROMマガジンや単行本をリリースしていたGAS BOOKが、個人にスポットを当てたシリーズですね。
 
ZEN-LA-ROCK「出たときは買えなかったんですよ。お金がなくて。値段見たら2,800円で『なんでその金がねーんだ』って感じなんですけど(笑)。これは村松(誉啓。マジック・アレックス。A.D.S./スマーフ男組)さんの遺品整理のときに頂いたんですよね。お葬式のときに先輩たちとお宅にお伺いして、お部屋を拝見したら、文化遺産みたいなとんでもないものがいっぱいあって。とてつもなく悲しい気持ちだったんだけど、ご家族に『お分けしますので』って言われたら興奮してしまったのも事実だったんですけど(笑)、残念ながら全部は持っていけないので、その中で何点か譲って頂いて。その形見分けのひとつがこの本」
 
鎮座DOPENESS「ECDさんのデザインはもちろん知ってるけど、SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HERのデザインとかもやってたんだ。今でも通用するデザインばっかりだね」
 
ZEN-LA-ROCK「今見ても全然新しいし、早すぎたって感じだよね。その当時、カッコ良いデザインだな、とか、これはヤバイって思ったデザインの多くが、ILLDOZERのメンツ(石黒景太/阿部周平/筒井良/井口弘史/前田晃伸)が作ったものだったんだなって、ページをめくっていくたびに思い知らされますね。改めて読むとメチャクチャ影響を受けてたなって」
 
 
 
■FNCYのジャケット制作も石黒さんですね。
 
ZEN-LA-ROCK「ジャケットだけじゃなくて、ロゴとかアーティスト写真も含めた、アート・ディレクション全般を石黒さんにお願いして」
 
 
 
■それはZEN-LA君のアイディアですか?
 
ZEN-LA-ROCK「そうだし、『FNCYの雰囲気を読み取ってくれるのは石黒さんしかいないでしょ』っていう。石黒さんも探り探りな部分があったと思うんですよ。だけど、まず“AOI夜”のジャケットを作ってもらって、ロゴを作ってもらって、曲が増えていく中で、新しいデザインを通して、石黒さんの中のFNCYのイメージも固めていってもらって、っていう。それで最終的には、今回のアルバム全体のアートワークもお願いして」
 
鎮座DOPENESS「憧れですよね。先輩なのにガンガンDJもしてるし、『釈迦坊主いいよね』とか、Tohji君のリリパにいたり、アンテナがやっぱり高いんですよね。だからこそ、信頼できる……っていうか、信頼するしかない」
 
ZEN-LA-ROCK「締切も含めてね(笑)」
 
 
 
 
chinza
鎮座DOPENESS’ INFLUENCE
『FINE』(日之出出版)

 
鎮座DOPENESS「自分が聴いてた90年代のR&BがFNCYへのアウトプットに与えた影響は大きいですね。Dj Stylish(鎮座DOPENESSのDJ名義)でも90’sのR&Bだけのセットがあるし、FNCYのリリパとかで、それを使ってDJしたいと思うぐらい。ただ、そのレコードを全部持ってくるのはしんどいので、今日は持ってきてません(笑)」
 
 
 
■企画趣旨が……。例えば、どんな曲がその箱には入ってますか?
 
鎮座DOPENESS「GROOVE THEORYとかBABYFACE、702、SWVみたいな感じですね」
 
ZEN-LA-ROCK「『FINE』感あるね(笑)」
 
鎮座DOPENESS「そういう音楽に中高生の頃に影響を受けたし、そういった楽曲に流れる、黒人のエモ・セクシャルみたいな感触を、いまだにエモく感じることが出来るんですよね。だから、FNCYというプロジェクトに関わることが出来てるんだとも思う。あと、この3人で共有する感覚の大きな部分には、MUROさんのミックステープ『Diggin’ Ice』があるんじゃない?」
 
G.RINA「あるね~(笑)」
 
鎮座DOPENESS「俺は特に96年版。2本は聴き潰して、保存用の3本目を取ってある(笑)」
 
ZEN-LA-ROCK「あれはデカイよね。マスターピースすぎる」
 
鎮座DOPENESS「だから思ったんだけど、MUROさんってFNCYだよね……というかFNCYはMUROさん!」
 
 
 
■それじゃ話が変わっちゃうでしょ(笑)。
 
鎮座DOPENESS「FNCYに影響を与えた存在として、MUROさんはすごく大きい気がする。で、そういうときに読んでたのが『FINE』」
 
ZEN-LA-ROCK「またファッションが90年代の別のムードに回帰してるから、今読んでも新鮮に感じるよね」
 
鎮座DOPENESS「読み返すと、いろいろ蘇りすぎて、なんか動悸がヤバい(笑)」
 
G.RINA「読モも含めて、なんか生々しいね、今のファッション誌よりも。なんか卑猥、もはや(笑)」
 
鎮座DOPENESS「パーティ・フォトも……ああ、やめよう!これはドラッグだわ(笑)」
 
 

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