COLUMN:

“REFLECTING 2018” feat. MC正社員


 
「今年のバトルで一番印象に残ったのは、『戦極CrossoverⅡ Exhibition Doubleheader』で行なわれた、SEEDAさん発案のバトル『BODY BAG』での『SEEDA vs. 晋平太』戦ですね。そもそも、僕が『ニートTOKYO』に出たときに、SEEDAさんから『海外のバトルを直輸入したような、アカペラのバトルをやりたい』っていう話をもらって。それで、『もしやるならSEEDAさんが出るしかない』って逆オファーをかけたんですよね。それで、“現役最強”ということでも、対戦相手として晋平太さんを立てて。ただ、SEEDAさんとしてはあんなにヒリヒリするバトルになるとは思ってなかったように思うし、影響的にもSEEDAさんの意図とはちょっと離れちゃったかもしれないんですけど、それでも、めっちゃ可能性を感じましたね。でも、俺の管轄ではもうあんなハラハラする展開は勘弁してほしいです(笑)」
 

 
「戦極18章の本戦ではMC漢さんが優勝したんですが、それも含めて、また何度目かのMC漢再評価のターンに入ってるような気がするんですよね。それは、MCはもちろん、オーディエンスも含めて。18章は猛者ばかりが本戦に残ったし、漢さんもMOL53やMU-TON、決勝では呂布カルマを破っての優勝だったんですよね。バトルの最前線で戦ってるメンツに競り勝って、ヴェテランが優勝するのはとにかく凄いし、お客さんの空気も漢さんを求めていて、とにかく愛されてると感じましたね。今年の『ダンジョン』で初代モンスターと2代目モンスターが戦った回でも『漢 vs. ACE戦』で、漢が『俺はまだ今日は10分の1で十分この位置まで来た』って言ってたんですよね。18章の決勝で、呂布カルマがそれを引き合いに出して『いつ本気出すんだ』って言ったら、『今日は5分の1だよ』って漢は返して。でも、それって漢さんの本心なんじゃないかな?って。そういう底知れなさはあるし、その部分も漢さんが愛される理由だと感じましたね」
 

 
「バトルを期に名前を挙げた人間が、今年はそれぞれの活動でも着実に結果を残しましたね。T-PABLOWとYZERRは、まず『高ラ』戦で名を上げたMCだと思うし、T-PABLOWは『高ラ』戦の10回大会でも武道館の舞台に立っていて。そのラッパーが自分のユニットで武道館に立ったっていうのは、すごくドラマティックですよね」
「CreepyNutsも全国ツアーを全公演ソールド・アウトで成功させて、DOTAMAさんもLIQUIDROOMでのワンマンに加えて、コンスタントにリリースを重ねて。MC松島も地元の札幌だけじゃなくて東京でワンマンを開いたり、2枚CDを出したりして、いろんなMCが良い結果を残した年になったと思いますね。それは、バトル出身者も、バトル以外でもちゃんとカッコ良いことが出来るっていう証明になっていると思います」
 
 
「9月にNHKで放送された『Bring the Beat! ~ヤングラップバトル~』は賛否両論がある企画だったと思うんですが、NHKでMCバトルを放送するっていう日本初の企画だったことには間違いないし、『バトルをセルアウトした』ということでも日本初だったと思うんです。あの番組は、NHKというコンプライアンスの厳しい場所で、バトルを子供でも分かるように敷居を低くした、セルアウトした企画だったと思う。それを完全に是とするのは難しいかもしれないけど、でも、あれを入り口にMCバトルやHIP HOPに興味を持ってくれる人もいると思うし、そういう存在の番組でいいんだと思いますね。でも、舞台裏での、企画が成立するまでの大変さだったり、あれを放送しようと思ったプロデューサー、楽屋での『絶対に失敗できない』っていうピリピリした空気は、かなりHIP HOPでしたよ(笑)」
 

 
「今年のMCバトルは、勝率で見ると呂布カルマがダントツだったと思いますね。『ダンジョン』のモンスターになったことで責任感が増していると思うし、ラップ自体もすごく上手くなってる。しかも、相手が誰であろうと、何回戦であろうと、全力でディスって、全力で叩き潰しに行くのが呂布カルマの強さの源だと思いますね。みんな仲良くなるとディスりにくくなるけど、呂布カルマはまったくブレない。相手の言葉に100%で返して、論破していく。それは表現することに真剣だから故だと思うし、それが『呂布カルマの空気』で会場を包める理由じゃないかなって」
 
 
「毎年言ってる気がするけど、『2019年が勝負の年になる』と思ってて。最初に言ったように、お客さんはまだまだ飽きてないけど、MCは無茶苦茶足りてないような気がする。実際、『ダンジョン』も同じ人が何回も出てる状態になってて。だから、来年以降は今年よりさらに主催サイドの工夫や努力が必要になってくると思います。少しのアイディアで上手くいったりするし、足りてないMCの新顔の増やし方や、どうやってMCに集中力や気持ちを高めさせるかが重要だと思います。来年も頑張ります(笑)」
 
 
MC正社員INFO
1月4日(金)『戦極新年会2019』@渋谷FAMILY
1月26日(土)『U-22 MCBATTLE 2019 第三次予選』@渋谷FAMILY
2月8日(金)『タワーレコード特別イヴェント』(場所未定)
2月24日(日)『U-22 MCBATTLE 2019 第四次予選』@大阪CIRCUS Osaka
3月2日(土)『戦極バトルタワー』@渋谷HARLEM
3月31日(日)『戦極MCBATTLE 第19章 King Of Fantasista』@川崎CLUB CITTA’
 
 

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