COLUMN:

“REFLECTING 2018” feat. SEX山口

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SEX山口’S PERSONAL 2018 CHART
「Normcore No More – EP」/Normcore Boyz
「THE BEAM」/BIM
「VANTA BLACK」/GAGLE
「Eutopia」/STUTS
「ài qíng」/KID FRESINO
「BOY MEETS WORLD」/仙人掌
「馬鹿と鋏と」/NORIKIYO
「TEENAGE FANCLUB」/HIDENKA × MANTIS
「KAZANE」/万寿
「SOUTHPARK」/GOTTZ
(順不同)

次点
“春マゲドン”/スチャダラパー
“After 6”/RHYMESTER
“POP VIRUS”/星野源
“Where the Hood At (feat. in-d & Campanella)”/Ryohu
“プレミアム・フライデー”/DABO
“愛のままに feat.唾奇”/BASI
“ザ・グレートカブキ”/サイプレス上野とロベルト吉野
『PLUG』/A-THUG
『MARS ICE HOUSE Ⅱ』/ゆるふわギャング
『POWER』/chelmico

「シーンの全体を追うことは、もう不可能だと思うんですが、だからこそ、メインストリームもアンダーグラウンドも『意識して』聴いていかなくちゃな、と思った1年でしたね。それはDJとしても、リスナーとしても」
 
「今年の印象としては、やはり音源のリリース形態として、サブスクリプション・サービスとYouTubeがないと話にならないという傾向が、更に強くなりましたよね。SNSでリリースの情報が回って来ても、それがYouTubeかサブスクに紐付いてないと聴くまでにすごくハードルが高くなった。逆に、そういうリリース形態がメインになったからこそ、リスニングまでの距離が近くなったし、若手がこんなに注目されるキッカケになっているのかな?って」
 

 
「Normcore Boyzもそういうタイプですよね。FLY BOY RECORDSの全国ツアー最終日に彼らがフロント・アクトで登場して、僕はそこで初めて彼らのライヴを見たんですけど、とにかく衝撃を受けて。それで、すぐにDJで使いたかったから物販でCDを買おうとしたら、配信でしかリリースしてなくて。実際iTunesで買ったんですけど、リリースはもうその形なんだな、とも思いましたね。彼らの場合は、ライヴはもちろん、音源とパフォーマンス、キャラがとにかく良い。『お台場育ち』っていう存在もすごく新しいし。若くてとにかく明るくて。このまま楽しんで活動していって欲しいですね」
 

 
「BIMのアルバムは、彼が自分でやりたかったことが詰まったアルバムだったと思いますね。内容はもちろん良かったんだけど、ライヴの構成もすごく良かった。一回一回のライヴを本気で丁寧にやってたと感じたし、こなれたり、こなしてる感じがないのがすごく真摯だな、って。だから、ファンも彼に付いていくんだと思う。作品、MV、ライヴの連携も素晴らしかった!」
 

 
「GAGLEの「VANTA BLACK」は、本当にタイトル通り『世界一黒い物質』で、流石としか言いようのないアルバムでしたね。『この3人ならなんでも出来ちゃうよ』っていう余裕のようなモノも感じる作品でした。トラックに関しても、いろんなエフェクトが使われたり、今の音楽シーンとしっかり対応する作風になっていて、90年代だったり、既成概念からの呪縛がまったくない。それは、やっぱりGAGLEは世界を見てきているからだと思うんですよね。grooveman Spotや6th Generationと共に、仙台ブランドは日本の中でも独立して世界と繋がってると思う。MITSU THE BEATS君は海外でDJすることも多いし、海外アーティストとの共作も多い。HUNGERだったらアジアのラッパーと繋がったり、視点が他国にもあるから、作品も世界に照準が合ってるんだと思うんですよね。それが自然と形になっているのは、やっぱりこの3人の持つ『HIPHOP性』故、なんだと思いますね」
 

 
「STUTSの「Eutopia」は、海外のアーティストを客演に呼んだり、スロー・ハウスっぽい楽曲、R&Bのテイストだったりっていう、1stアルバムでは出来なかったことがしっかり形になった作品だと感じました。日本人のフィーチャリングに関しても、彼と仲の良いアーティストがまとまってる感じも綺麗だったし、みんなイケてて。彼の音楽性や人間性も含めて、星野源がバンドに誘った理由もよく分かりますよね。彼にとっては充実の年だったと思うし、ここから更に新しいステップに登るんだろうと思いますね」
 

 
「音楽シーン全体で考えても、KID FRESINOの『ài qíng』はとにかく『カッコ良いアルバム』でしたね。楽曲や内容のアプローチは様々なんだけど、独創的であり、同時に今の流れを反映もしていて。アルバムというパッケージとして一歩先に行っちゃったと思うし、なんというか……比べる対象がない、誰も想像が出来ないような作品だったと思う。だから、とにかく『凄いところに行っちゃった!』っていう作品ですよね」
 

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